楽しくゆるく! がマイルール。食費を年間3万円安くする買い物ワザ

食品ロス専門家の井出留美さんは、どんな自宅の「食品ロス」対策をしているのでしょうか?「細かいことが苦手なので、楽しくゆるくできる方法で、家庭の食品ロスをなくすようにしています」と井出さん。買い物時のマイルールを教えてくれました。

第2回『卵は2ヶ月もつ!?「賞味期限」のカラクリを知って、食費のムダをなくす!』から続きます。

――井出さんが実践している家庭の「食品ロス」対策について教えてください。まず、買い物の時に、気を付けていることはありますか?


井出さん:意識しているのは、自分にとっての適量を把握し、必要な分だけ買うことです。買い物の前には、冷蔵庫や戸棚の食材を見ながら、それを使い切るメニューを考え、一週間の献立をたてます。
 
その上で、足りないものを書き出して買い物メモを作ります。忙しい日は簡単なメニューにし、栄養バランスを考えて、肉と魚を交互に取り入れる。メモを作ることで計画的な買い物が可能になり、“ついで買い”や、うっかりダブって買ってしまうこともなくなりました。
 
この方法に変えてから、1週間で500円以上の節約に成功! 1ヶ月で約2000円、1年だと24000円ですから家計に大いに役立っています。

 
――「我が家の適量」を把握する習慣をつけると、買い物時間も短縮できますね。


井出さん:買い物に行くタイミングも大事です。お腹が空いていると、つい余計なものまで買ってしまいますよね。ですから、食後に行くことだけで無駄遣いを防止できます。ミネソタ大学の研究によると、空腹の人とそうじゃない人とで買い物金額を比較したところ、空腹の人のほうが最大64%も多くお金を使っているという結果がでたそうです。
 
空腹時に発生するホルモンが、脳に影響を及ぼしているそうで、科学的な根拠も明らかにされています。つまり、通常1000円で済む買い物が、空腹時だと最大1640円使ってしまう可能性があるということです。

 
買い物テクニック

我が家の適量を把握し、空腹時に買い物に行かないようにすることでムダ買いを防止!


 
他にも、冷蔵庫のマイルールが「2入5出」の法則です。冷蔵庫に物を入れる日は、週末の2日。残りの平日5日間は“出す日”と決めています。“ 入れたら出す”を1週間のサイクルで行うことで、我が家では年約4000円の節約につながりました。使い切ることで心もすっきりするし、物を捨てないので罪悪感とも皆無です。
 

――冷蔵庫も“腹八分目”の状態にしておくことですね。冷蔵庫のマイルールに加え、我が家の適量を把握する、買い物に行くタイミングを意識する、この3つを組み合わせることで食費を年間約3万円安くすることができるわけですね。
 

井出さん: そうですね。また、定期的に冷蔵庫や戸棚の食材を一掃する「おうちサルベージ」の日を作るのもおススメですよ。できれば捨てるのではなく、「サルベージ」した食材を工夫して使い切る。ゲーム感覚で、家族や友人と一緒にやるのもいいですよね。大抵、どんな家庭でも200円以上の食材が出てきますよ。


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教えてくれたのは……
井出 留美(いで・るみ)さん 
食品ロス問題ジャーナリスト・栄養学博士

 
井出 留美さん

井出 留美さん

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン(株)青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。311食料支援で食料廃棄に憤りを覚え、誕生日を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンクの広報を委託され、PRアワードグランプリソーシャルコミュニケーション部門最優秀賞へと導いた。『食品ロスをなくしたら1か月5,000円の得(マガジンハウス)』『賞味期限のウソ(幻冬舎新書4刷)』。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして2018年、第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門受賞。Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018受賞。株式会社office 3.11 公式サイト


取材・文/西尾英子
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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